雅楽協議会(ががく きょうぎかい) |
宮内庁楽部の先生方をはじめ、雅楽界の多くの方々が、雅楽の継承・発展に努めるための全国組織「雅楽協議会」の発刊する「雅楽だより」の要約版を掲載いたします。 ○「雅楽だより」 年間1,500円(郵便振込)4回程度 雅楽協議会 TEL 0424-51-8898 / FAX 0424-51-8897 |
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「雅楽だより」の御案内 |
○ 第5号(2006.04) ◇ 特集は、「火焔太鼓 宇宙の響き」です。 舞楽のときに使う大太鼓・火焔太鼓は、その大きさと、神秘性に驚かされます。 しかし、なぜ龍と鳳凰か、日と月か、二つ巴と三つ巴なのか、昔からの伝承は 伝わっていません。 この謎にデザイナー杉浦康平氏が中国や韓国の太鼓の研究を通して迫ります。 中国や韓国の太鼓などの研究から現れた火炎太鼓の壮大な歴史的背景と、 宇宙を包み込んだ昔の人の想いに圧倒されることでしょう。 また、東儀俊美先生の「雅楽の質問」コーナーでは 「なぜ音取に鞨鼓だけが奏され、太鼓や鉦鼓は奏されないか・・・」などなど、 疑問に思うことを簡潔に解説します。 なるほどそうだったのかと納得されることと思います。答は紙上でどうぞ。 情報コーナーには 全国の雅楽の演奏情報が満載です。 ○ 創刊号(2005.04) ◇ 祝「雅楽だより」創刊号 東儀俊美先生(元 宮内庁楽部首席楽長/日本芸術院会員) ◇ 全国の春の雅楽行事等(四天王寺 聖霊会ほか)◇ NHK大河ドラマ義経と雅楽 ○創刊準備号(2005.03) ・ ・ ・ 設立趣意書、発起人と賛同者の一覧のほか購読方法を掲載 |
雅楽協議会設立趣意書(2005年3月) |
アジア大陸の東、太平洋の西に位置する日本の文化は地理的に孤立した独自の民族性を有すると同時に歴史的にはアジアから多くの文化を吸収し、それを日本化して今日の日本文化の土台を築いている。 日本の原始時代から平安期の中期までの音楽文化は大陸文化の流入の前後で変容しているが、古代の音楽として歴史的に貴重な数々の実演芸術を今日まで伝えている。その多くは厳格な宗教儀礼として重要な役割を担い、長い間、関係者のみの知る秘伝とされていたが、明治維新以後に社会制度の変容とともに組織も変わり、さらに第二次世界大戦後その在り様はかわり、今日では芸術の一領域として認識されるようになった。 しかるに、「雅楽」は日本の芸能の最も古いジャンルでありながら、その性質上一般への公開は歴史が最も浅いジャンルである。他の諸芸能と比べると、組織化は遅れており、芸術という視点での研究・保存等に関する機関が存在していないのが現状である。日本のみならず、アジアの誇る音楽・舞踊文化であり、世界レベルの無形遺産でありながら、その演奏芸術の伝承や知識の保存は家族伝承を中心とした個人に任せられており、現代社会の中では維持、発展、継承に困窮しているのが現状である。 変化の激しい現代社会の中で雅楽の本質的な位置づけに努め、責任を持って次世代に文化を継承していくためには、個人や一団体の枠を超えて互いに助け合い、協力していく人的組織化とその母体である拠点が必要である。 そこで雅楽演奏者・関係者が協力してこの貴重な文化の維持・発展・継承に努める組織として仮称「雅楽協議会」を設立する。 ○主たる活動
雅楽の情報発信、情報交換 を当面の活動と位置づけ、次の事業を行う。 ◇年間3回または4回の雅楽情報紙(情報・研究誌を含む)の発行 |